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自分の時価 転職時に顧みること

会社員であれば誰でも何度か転職を考えるもの。問題は今、すべきなのか、そうでないのかの判断です。その判断に正解・不正解はあるのでしょうか?ヒントはご自身の「時価」だと思います。

 

キャリアカウンセリングを申し込んで来られる方から、「今、転職すべきでしょうか?」と聞かれるのは当然のようによくあることなのですが、実は答えはありません。

先日高校生と大人が語るというUスト番組「高校生 X 大人」に、呼んでいただきました。考えてみれば友人の子供たちはもう高校生どころか大学生やら、すでに社会人。もし私に子供がいたらこんなかぁ、と感慨にひたりつつお話ししてきました。結果から申しますと、私の子ならこんな賢い子ではなく、もっと私のようにバカ丸出しだろうと思いました。
それくらいに皆しっかりした良い子でした。ただし「賢い」とは、勉強が出来る、偏差値の高い大学に行けそうという意味ではありません。

私はキャリアに「正解」「不正解」は無い、と常に申し上げています。このロジックをしっかり理解してくれたように感じたので、この子たちは賢いなーと思っ たのです。きちんとロジックが理解できることこそ賢さだと言えます。ロジック理解が出来なければ、そもそもこうした議論は成り立ちません。単に相手の言う ことを聞かずに自己主張だけという、コミュニケーションとは別世界になってしまうのです。それは議論ではなく単なる言い合い、または大声コンテストです。そうならずに議論が進められるのは、参加者の高い知性だと感じます。

☆ ☆ ☆ ☆
麻雀は下駄を履くまでわからない。これはキャリアでもいえることです。その転職が正しいかどうか等、誰にもわからないのです。しかし麻雀同様に、推測は出来ます。少しでもリスクを減らす努力こそ、キャリア決定においては重要なことでしょう。

ではどうすればリスクは減るでしょうか。「ロジックが組めない人」は、占いのように「良い転職・悪い転職」の答えをいきなり求めますが、そんな答えのない問いは無視し、自分がやりたいことが、なぜその選択だと実現出来るのか、を考えるべきです。
ゆえにまず「やりたいこと」が何であるかを整理する必要があります。例えば○○という業務がしたくて転職、であれば、その実現に必要な役割、役職、職務分掌、といったポジション確保が必要です。それが確保できるかどうかの検証です。
給料を上げたい、のであればそれだけの年収提示が確保されるかどうか、となります。


転職で禁句とされるが、実は一番多い「人間関係が嫌で辞める」場合も同じです。転職すればそれが変わるのかどうか、確認出来なければ、今と同じ確率で人間関係不適合が起こる可能性があります。

例として挙げた中で、事前に予見できるものは何でしょう?

ポジションと給与は、内定通知や雇用契約書があれば、一定の法的担保になります。こうしたものを求める転職であれば、担保となる契約書等が得られれば、成功の確率はぐっと高まりますし、無ければ反故にされるリスクは自分で背負うことになります。法律違反ではあっても、昨今のような厳しい景気環境では、特に中小企業等、雇用契約書を結ばない、という例は現実にあります。法律違反だ!と言って改善されるなら良いのですが、そうでない場合であれば、そのリスクは織り込んで転職に踏み切るかどうか、自己判断になります。

残念ながら、よほどの人材バリューのある方でない限り、現実問題で採用においては圧倒的に採用側が強い立場であるのは事実です。契約を結ばない企業に転職するにおいては、しっかりその自己責任を自覚して下さい。

一方、人間関係問題等はどうしましょうか。残念ながらこれを見抜く方法は存在しません。キャリア決定には、必ず偶然が伴います。どれだけ事前に社員と会おうが、面接で聞こうが、「入ってみなきゃわからない」のが人間関係です。大企業も零細も関係なく、職人や芸術家のように、たった一人だけで、すべての業務を完結できるキャリア以外では、必ず存在するリスクです。
だから「人間関係が理由の転職」は良くない、勧めない、と言われるのでしょう。そこを改善出来る保証は絶対に無いからです。

個別事由に加え、判断能力を向上させる存在もあります。それは良いキャリアアドバイザーの存在です。資格や職業としてのキャリアアドバイザーという意味ではなく、キャリアアドバイザー能力が優れている人が、身近にいるだけで、判断時に大きな助けになります。
ただ単に自分の体験談を語るのはキャリアアドバイザーではありません。就業環境や雇用状況、特にその業界独自の経営環境等に詳しく、なおかつロジックが組み立てられる人がいれば、だれでもキャリアアドバイザーとして頼りに出来ると考えます。

さらにもう一つ。ぜひご自身の「時価」を考えていただきたいと思います。要するに今の仕事を離れたとして、自分がいくらなら雇ってもらえるのか、いくらなら稼ぎ出せるのか、ということです。
△△物産の部長、だとしても、その肩書と企業名を外した場合、どれだけの時価になるのかは簡単です。ご自分がいくら稼げるかを計算すれば良いのです。

そうなりますと営業職等は比較的計算しやすいですが、事務職や非営業系専門職は難しいでしょうか。
それも含めて「時価」なのです。今の厳冬状態の雇用環境で、事務職、専門職を希望するのであれば、当然それがダイレクトに稼ぎに通じないことが理解できるでしょう。しかしそれでも事務であればコスト削減はどうでしょうか?
無駄な出費削減もあれば、効果のなかった取組を見直した、3人のスタッフで取り組んだ業務を2人で回せるようになった、外注化によって専任スタッフ配属を避けられた・・・・何でも良いのです。

こうした稼ぎへの貢献が、どの程度アピールできるかどうか、ここをぜひ検証して下さい。転職活動ではそのまま自己アピールに使えます。
それが見当たらないなら、今の雇用環境下では、転職というリスクは負わない方が良いのかも知れません。

☆ ☆ ☆ ☆
当然ながら大人である私は、高校生に比べ格段に経験値が豊富です。無駄に人生長く生きていますから。
ロジックが組める能力に、経験値が加われば、限りなくリスクは極小化出来ます。子供たちはこれから成功体験も失敗体験も重ねることで、そこから何を学べるかがキャリアを築く上で大きな成果になります。
キャリアはビジネスの世界で発揮される可能性が高いので、ビジネスで成功するのも同じことでしょう。

正解のないキャリア決定においては、自ら自分の時価を顧みる努力が、永遠に続くと言えます。
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 20:17
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広告代理店、営業募集 イベント管理など未経験でも可
都内千代田区の広告代理店で営業を募集します。
広告(純広より)イベント進行、管理が主体です。
大卒で30歳くらいまでで経験者は優遇です。

未経験者はアルバイトから始めるくらいの覚悟のある方、(他業界での)営業センスが優れていれば、未経験でも可能性があります。

大きい会社ではありませんので、自ら仕切るセンスと営業姿勢がキーです。
ご関心ある方は履歴書、職務経歴書をお送り下さい。

給与は300〜500万程度(実績、経験で採用時に提示となります)
完全週休二日制。社保完。

書類選考の上、面接があります。


ご応募はメールにて;
info@rm-london.com
「広告代理店 応募」と題してお送り下さい。

担当:佐藤
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 13:18
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なぜ求人募集時の給与レンジと、提示時は違うのか
私のように人生も半分を過ぎてしまった者には、もう今さら遅いのかも知れません。
しかし若い方、これから社会に出る方、「キャリア」は一生ものです。後でキャリアは変えられません。給与条件と転職のギャップを考えましょう。

会社員であれば、転職を考えたことが一度も無い方はまずいないことでしょう。
自分含め、転職や会社を辞める、ということが頭を過ぎる場合、その最も大きな要因は給与・収入と言えるのではないでしょうか。例えば役職や昇進/昇格に不満がある場合でも、(あり得ない例ですが・・・)ヒラでも部長並みに給与が得られたらどうでしょう?

職務内容への不満等も含め、かなりの不満は「お金」で解決できることは多いのでは、と思います。
そのくらい大切なお金、つまり給与ですが、例えば求人票では「年収450万〜600万」と書かれていたので応募し、採用が決まったものの、雇用条件として提示された額は400万円だった、というような例もあります。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

企業にダマされた!最初からウソの給与レンジを出していた!と怒る方もいるでしょうが、実は必ずしもダマす訳ではないことも多いのです。採用をやっていると、特に昨今のような大不況下では、人気職では一人の採用に何十人、下手すれば100人超える応募があります。
ところが、これまで何千件もの採用に携わった経験から申し上げますと、仮に100人の応募があっても、まともに採用社が求めるスペック(要求能力・経験条件)に合致する人は、感覚的に言えば1/3以下です。

例えば「人材派遣会社コーディネーター募集。経験3年以上。想定年収350万〜450万」という求人があるとします。これに対し、某大企業人事職の人とか、中小企業人事部長、営業マンやショップ店員の方、等々いろいろな応募が来ます。

「経験3年以上」と書かれているからには、やはり採用社は人材派遣業の経験者、それも3年以上ある方を想定しています。ベテランがNGかどうかはその求人によっても違いますが、派遣業ではなく、人事をいくら何十年経験されていても、「派遣コーディネーター」募集には、普通はマッチしません。

一方、こういう募集では、実際未経験の営業マンやショップ店員の方が採用されたりすることはすごい異常なことでもありません。ただ、「想定年収350〜450」とあるのに、提示された年収は300万だった、というのはこういう時に起こります。
あるいはコールセンターSV経験は5年あって、派遣コーディネーターは1年半、等でもあり得ます。

求人スペックに合わない、満たない方を採用することは何も珍しい話ではありません。特に経験よりセンスを重視するのは、昨今のコンピテンシー重視の採用プロセスではより顕著になっています。
「企業がダマしてる」のではなく、採用基準に満たないが採用するので、想定条件より下がっている、というのが一番多いと言えるでしょう。

いやいや、「派遣コーディネーター10年やってますけど300万でしたよ」という方もいるのでしょうか?絶対無いと言えるほど強くは否定しませんが、その「10年」は、1社で10年ですか?2社ですか?15社ですか?
単に同業界にいた、だけでは「経歴」とは見なしません。特に転職歴・社歴が多い方は、年齢のマイナスより、実は職歴が著しくスペックに影響していることが多いのです。
採用条件に、「転職歴3社まで。当社が4社目となるのを上限」等制限している企業は珍しくありません。特に伝統企業、大企業ではそういった傾向があるのではないでしょうか。

つまり同業界で経験が求人通りあったとしても、それが企業として評価にならないものであれば、(転職歴が多い等)結果としてスペックに満たないと判断されます。

経営者・採用責任者であれば、「採用」はゴールではないことをわかっています。採用して、戦力として稼働してくれなければ、全く意味がないのです。短い社歴がたくさんという方は、この点で、採用社から評価されにくいのです。
外資系や金融系では転職が珍しくないと言います。筆者も外資に長くいましたので、全否定はしませんが、それでも程度問題です。30歳で転職5回は、やはり外資でも、金融でも、よほど飛び抜けた業績でもなければプラスに働くことは無いでしょう。まして40歳で職歴10社では、もう一人で独立してトレーダーをやって行けるくらいの実力で無いと、企業もなかなか採用に踏み切れないでしょう。

「正社員募集で応募したら、契約社員を提示された」等と言うのもあり得ます。これも給与と同じです。契約社員ならお断り、であれば辞退されれば良いのです。これは「正社員としてなら採用はしない。しかし契約社員ならOK」という答えなのですから、それでもチャンスが欲しい、機会さえもらえれば、成果を出す自信がある、ような方はチャンスとして活かせば良いし、契約社員などお断りという方は他を探せば良いのです。

最初から採用を約束する会社が無いのは当然です。また多様化や専門化している最近の業務は、単純に職歴や経験だけで能力を図れるものではありません。それを見抜いていく過程が採用選考です。
それでも100%理解できることはあり得ません。普通は一緒に働いてみてだんだんその実力が見えてくるものではないでしょうか。期待外れに「出来る」、逆に「出来ない」、どちらもありますね。

だから「求人情報の範囲より低かった」の逆、「条件が500万と提示された」例もあります。私自身の経験や、採用で実際に条件より高い提示をした経験があります。なぜなら「ぜひ欲しい」「他社に行って欲しくない」ので、より好条件を出して引き止めるためでした。欲しい人材なら、予算を上積みしても給与を高くすること自体は、多くは無いかも知れませんが、実際にあります。


これから社会経験を積む方は、ぜひこういった点を意識されると悔いの残りにくいキャリアにつながると思います。有名大学/院卒の学歴や社歴(有名企業・大企業職歴)はこんなところでもプラスになるのです。

んじゃ、私のように人生半分以上終わってる人は?
企業を説得すれば良いのです。「確かに転職歴も多く、また期待している経験と微妙に外れる。ただその分こういう経験が、こんな実績は、このように考えたら評価いただけないだろうか。
この業界で果たしたこの実績は、御社のこの事業で応用が出来るのではないか。
等と、このような説得が出来るかどうかがカギです。なかなか話をするチャンスまで至れないのが、今の厳しい不況です。

しかしこれほど厳しいにも関わらず、私の経歴はそこに書いてあります。読めばわかるでしょ的な、全然自らアピールできていない応募書類は山のように見ています。
活動中の方は、今一度書類を見直しましょう。
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 01:03
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年末年始に1年を振り返る
いよいよ年末。すぐに正月ですね。
今年は10月から3ヶ月連続で6回完結コースとなった「アドバンスド・コミュニケーション能力講座『ビジネス ネゴシエーション入門』」が特にインパクトが大きかったですね。
https://www.insightnow.jp/communities/application/35

とにかくたいへんでした。講演、セミナーのご依頼は年ごとに増え、東京ビッグサイトのオフィスセキュリティエキスポや千葉県社労士会さんのような、栄えある場所でお呼びがかかることも増えて参りました。

上記がたいへんだったのは、やはり参加者の方が「プロ」の方ばかりだったことです。社長さんとかコンサルタント、管理職の方が多数参加され、当初の想定ターゲットより、ぐんとレベルが上がってしまったのです。
ゆえに毎回毎回ほぼオリジナルになるようなカリキュラムを準備しなければなりません。

大学院の授業とCDAセミナーも重なって、9月から12月はほぼ休みゼロと、結果としてなったのですが、おかげでコンテンツが非常にリファイン出来ました。やはり参加者の方に「金返せ」と言われないような緊張感の下、良いものを作っていくこと。
その努力に見合う内容に至れたのではと思っております。
人間苦労は報われますね。

大学のイベントで任天堂の岩田社長と対談したのも忘れられません。ものすごくスマートな方で、初対面の見ず知らずの私と目と目で「プロレス」出来る方です。
瞬時に空気と目的を理解し、司会者としては最高のゲストだったと思います。
ちなみに青色発光ダイオード発明で、ノーベル賞に一番近い日本人こと、中村修二UCサンタバーバラ教授、税金もアハ体験してしまいましたがこれまた超有名人の茂木健一郎東工大連携教授とのシンポジウムにも、司会としてファシリテートすることが出来ました。

いろいろありますね。来年はどんな目にあうやら。しかし相変わらず迷走と試行錯誤を繰り返しつつ、日々を送っていくのでしょう。
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 18:36
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土下座すれば誰でも付き合ってくれるの? 転職自己アピールを考える
「好きです!付き合って下さい!!」と頼めば、誰とでも付きあえるのでしょうか?
多分違うことを経験からご存知のはず。

しかし実際に玉砕告白はかなりよくあるのです。それは就・転職の場です。
http://news.livedoor.com/article/detail/4272830/
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 19:21
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キャリアや資格の相場観
華々しい学歴や職歴、難関資格等がなければ転職ができない、訳ではありませんが、少しでも転職を有利に導くため、それらの有効性は間違いありません。
ヘッドハント以外で、つまり「自ら転職希望」をされる方と面談していると、ご自分を売り込む際にいろいろな「強み」のアピールをされる方がおります。たいへん重要なアクションであり、「私なんてとてもとても・・」という謙遜は、転職には全く逆効果になります。

またこれだけ景気が悪化しますと、優良案件は争奪戦になるのですから「私なんかはとてもとても・・・」は他のライバルに全部譲ってしまうのと同じことになります。
ただ一方で、「一方的なアピール」というのも比較的よく見かけるものです。
「一方的アピール」とは、ナントカいう資格を取った。これはとてもニーズが高い資格で、難関でもある。これからますますビジネストレンドで注目されるものだ・・・という類の、「無名資格」に代表されるものです。

うーん、ビジネスにおいて大切なことは「相場観」だと思います。「私が決める」のではなく、「(ビジネスの)相手が決める」のではないでしょうか。つまりその資格や経験というアピールの価値を決めるのはご自身ではなく、相手です。
社会的な知名度だけがそういった価値を決める訳ではありません。しかしだからと言って、相手がその価値を理解できていないところに、どれほどアピールしてもムダなのです。

と、いうことは、逆に何かの資格やら経験やらを身に付ける際、これは「誰が、どのくらい評価されるのだろう」という視点を持ってはどうでしょう。アウトプットを想定して、インプットを決めるのです。セミナー業者に踊らされて、価値の無い、あるいは全く企業から評価もされない資格に手を出す前に、それがどう評価されるか調べます。

調べてもわからない場合はどうしましょう?

「わからない」というのが結論です。つまりちょっと調べてみたくらいでは理解されない程度の存在ということでしょう。
評価だけを重視しろと言う意味ではありません。しかしその価値もわからず、お金と時間とエネルギーを投資をする、というのはやはり無謀だと思います。
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 12:41
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気付いたら仕事が無い!時代への対処法
「景気回復で売り手市場の転職!」「引く手あまたの第二新卒!」のような記事が踊っていたのが儚いまぼろしであったかのような昨今。統計数値でも顕著に悪化が出ています。
リーマンショックを契機に大恐慌が来て、大失業時代に突入するのでしょうか?今が危機的状況であることは間違いないと考えます。年末から年明けにはパァーッと景気回復!とはならないでしょうから。
しかし、こんな危機の時こそ冷静な対応が必要なのです。

昔のドラマ「スタートレック」では、USSエンタープライズ号がクリンゴンやロミュラス人に攻撃された際、カーク船長は「状況を報告せよ」と全艦に指令します。
「被害に遭った!たいへんだ!」では戦いにならないのです。何が起こっていて、どう対処するのが最も望ましいか、危機の時こそじっくり取り組まなければなりません。
確かに危機ぶりはひどいです。厚生労働省によれば、8月の有効求人倍率は0.86倍。2004年9月以来の水準。1倍割れは9カ月連続。
総務省の8月の完全失業率は4.2%と前月より0.2ポイント上昇。
新規求人数は前年同月比21.3%減り、7月まで好調だった医療・福祉(前年同月比1.7%減)も減少に転じ、すべての業種で減少となる・・・・・・・

ビジネスに携っている方なら、すでに去年の秋くらいから、ずいぶん景気が悪くなっていると感じて来ませんでしたか?私自身、景気回復の市場性向も見据えて独立しましたが、一昨年あたりのバブリーな状況と去年は明らかに変わり、さらに今年に入ってからの厳寒さは想像を超えました。

「構造的」と一くくりにするのは乱暴だとは思いますが、やはり景気は悪いと言えるでしょう。ではそんな中、転職や新卒の採用はどうなのでしょう?
私は人事コンサルタントという仕事がら、日曜版の日経と朝日の求人欄はずーーーっと見て来ています。
何だかんだむずかしい指標を持ち出すまでも無く、この二紙の求人スペースがぐんぐん減っているのです。もちろん季節的な変動は含みません。

では実際に仕事が無いのでしょうか?
そんなことはありません。私のところにクライアント企業から寄せられている求人は、バブリーだった2年前と変わらないか、取引先が増えた分案件数は増しています。ポジションによっては長い間オープンになっているものも珍しくありません。

実はこの「長い間オープン」というあたりに、今の求人状況の実態があると思うのです。
「人(=就職転職希望者)」はいるのです。「ポジション(=募集案件)」もあるのです。しかし仕事が決まらないのです。正にこれぞミスマッチ。企業の論理で言えば、「『人』がいないのではなく、『欲しい人』がいない」ということなのです。
企業が求めているものを真剣に研究していますか?その会社の取扱商品やサービスそのものを知るのは当然として、さらにその流通は?ビジネスモデルは?その過程におけるご自身の優位性は?過去の経験・実績との共通性は?という、マッチングについて、厳しい時代こそ丁寧に、細かく分析と対応が必要になります。こうした「売り」が無い、あるいはあってもそれを明確に企業に伝えられない人、それは厳しい時代でしょう。

有名大学、大学院を出ている、大手企業勤務、転職歴無し・・・・なんて、キレイな経歴ばかりの人だけが仕事探しに成功している訳ではありません。ご自分の「売り」を正確に理解し、その売りを求めている企業をしっかり探し当てた人が成功していると言えます。

就職、転職を考えている皆さん。休みの日等に一度じっくりご自分の「売り」を再度見直してみませんか?
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 00:34
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「技術者のコミュニケーション能力」へのカン違い
新卒大学生・大学院生はもとより、転職者においても「コミュニケーション能力」は、採用企業がもっとも重視するコピテンシーの一つです。
このコミュニケーションスキルを磨きたいと、個人コーチング、就活・転職カウンセリングを受けに来る方も多くおられます。
その際逆に私がお聞きするのは「コミュニケーション力って、何ですか?」という質問です。

ペラペラ上手にしゃべる能力でしょうか?パワポや「こんぴてんしー」なんて英語混じりのテクニカルタームだらけのプレゼンをする能力でしょうか?それが求められていると思うのですか?と。
先日こんな経験をしました。

私の愛車、妻が昔ボーナスで買ってくれた妻より大切にしてる愛車(ウソです。後で土下座しますので許して)がパンクしました。
メカオンチの私ゆえ、速攻でガソリンスタンド頼りです。近所のスタンドに行くと、そこのオニーサンが手招きします。ウインドを開け、「パンクなんですけど」と言うと、オニーサンは「こっち!ここ入れて」とのこと。
原油高騰で収益が希薄になっているはずのガソリン業界。ずいぶんぞんざいな接客だなと思いつつも素直に指定場所に停め、パンクの状況を説明しました。

するとオニーサンの胸の名札にはカタカナ名が。恐らくベトナム系と思われる苗字が書かれていました。
ここで私の自己理解が一気に進みます。
この人は外国人で、日本語ネイティブではない→無礼なのではなく、言葉の表現力の問題→パンクの説明にはちゃんと的確な質問と理解が出来ている→頼りになりそうな感じ・・・・
こんな風に私のオニーサンへのイメージは変化して行きました。

こうなってくるとどんどんオニーサンへの信頼が勝手に増してきます。外国人なのに苦労して働いてる。でも上っ面だけの接客じゃなくて、自分が求めているのは正しい技術。むしろちゃんとやってくれそうな、誠実さを感じる・・・・と。
実際私は理工系大学院で教える立場でありながら、技術面はひどいオンチです。技術者なんてのは元来口下手で、むしろその方が信頼感も持てるし、日ごろ口先だけで講演とか授業でカネ巻き上げてる自分なんて、生きててスイマセン・・・みたいに妄想が進みます。

修理は終わりました。オニーサンは清算時に「ここ、穴!」とタイヤを見せて説明もしてくれ、私は120%の満足感を持ってお金を払いました。
****************
もし技術者、あるいは技術系の職務を目指す方が、プレゼン能力そのものを要求する業務に就こうとするならこの話は当てはまらないかも知れません。
しかしそうではない、純粋な技術系の仕事に就かれるのであれば、求められるコミュニケーションスキルは「ペラペラ上手にしゃべれること」ではないのです。

採用側は少なくともあなたに関心があるからこそ面接に呼んでいます。パンク修理を頼む私と同じ心境です。さすがに面接でタメ口きいたら落ちるでしょうが、技術者に期待するのは流暢なプレゼン能力ではなく、技術に裏付けられた信頼感であり、訥々としていたとしてもその専門領域での知識や経験を「伝えられること」なのです。
ぜひ面接戦略を再度見直してみて下さい。
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 10:29
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理系人間のコミュニケーション技術上達法
理系大学生・大学院生はじめ、若手エンジニア等、理系人間の方ともお会いする機会が多いのですが、就職・転職においては共通して「理系ゆえのコンプレックス」を感じることが多くあります。
それは「コミュニケーションが下手」という思いです。
理系人間がうまくコミュニケートするにはどんなことに気を配ると良いでしょうか?

理系の方の中には、多分に勝手に自分で「下手」と思い込んでいる人が少なくないのですが、苦手意識を持つ人が多いのは事実でしょう。
就職や転職で企業が重視する要素として、常にダントツで1位なのは「コミュニケーション能力」です。しかしこの良く考えてみればイマイチよく正体のわからない能力、理系人・技術者が苦手とする分野の上位でもあります。

個人的に話をしてみますと「タレントやアナウンサー、テレビに出るコンサルタントみたいにペラペラしゃべれない」という方が多くいます。しかし考えてもみて下さい、技術者が「ペラペラ」する必要があるんでしょうか?みのもんたや占いオバサンはコミュニケーションの達人ですか?お金儲けの達・・・・いえいえ、何でもありません。

「コミュニケーションが苦手」という人の相当な割り合いで、目指す目的・ゴールを取り違えていると感じます。野球やゴルフが上手くなりたいと思ったとして、いきなりプロ並みを目指す人はいないでしょう。コミュニケーションも同じです。
理系人・技術者の皆さんは、私のようなド・文系人と違って、「技術」「科学」という、明確なバックグラウンドがあります。企業が期待しているのはそうした専門性を、「仕事で活かしてくれること」に過ぎません。1000人の前で滔々とプレゼンすることを求めている訳ではないのです。

私はむしろ文系人こそ、コミュニケーション下手に留意すべきと思っています。無駄にシャベリに自信があり、一方的に言いたいことを言える能力はコミュニケーションではないのです。「双方向の意思疎通が出来ない、単なる一方通行の情報投げっ放しはビジネスでは全く評価されません。投げっ放しで評価されるのはビッグパパパンプ・スコット・スタイナーのベリー・トゥ・ベリー・スープレックスくらいでしょう。
コミュニケーションの語源・ラテン語で、コミュニカチオあるいはコミュニカーレなど諸説ありますが、いずれにしても「分ける」「分かち合う」等、「互い」であることが何より重要です。

と、いうことは、理系人・技術者の皆さんは、ご自分の専門領域の知識や知見・判断・問題提起を、他者に伝え、意見、アイデアを分かち合えれば、それでコミュニケーションは成立です。
今一つどうするかイメージつかめませんか?
自分の中では「知ってて当然」の知識、用語、コンセプト、事実について、今一度、「相手が同じ土俵にいるかどうか」省みるのです。自分が大学院まで行ってこの分野の研究をしている、んで?相手も同じなの?という問いかけをしてみるのです。就職でも転職でも、いきなり技術面接のような専門家同士の話し合いになるとは限りません。そもそも相手がどの程度専門家なのかは相手が明かさない限りわかりません。

おすすめ練習は、母親・あるいは母親と同じくらいの年代のおばさん相手に、伝えたいことを説明するのです。そういった理系バックグラウンドの全く無い相手に対し、例え話や実例、有名人のこと等、あらゆる方法を使って説明してみて下さい。すごくたいへんな作業だと思います。それだけに、こういう練習で自分の意思が伝えられるようになると、理系人たるあなたのコミュニケーション能力は、飛躍的に向上するでしょう。ぜひお試しを!
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 13:27
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グッドウィル廃業と採用時の年齢制限
企業の直接募集でも、転職サイト等でも、応募に際しての「年齢」条件ってありますよね。
最近見かけないと思いませんか?

実は法律で「年齢制限」は禁止されました。
「男性に限る」とかの「性別」制限は、2001年10月1日施行「雇用対策法」(1999年4月1日施行「男女雇用機会均等法」)よって特別な事情が無い限り掲載することが出来なくなっていたのですが、これにさらに加えて労働局の罰則が出来ました。

平成19年10月1日施行の改正雇用対策法によって、これまで努力義務だった「年齢制限」が、企業に対し違反した場合職安からの指導対象になる改正が行われました。これまでのような「30歳まで」とか「20代前半まで」という指定が出来なくなり、「原則的に募集において年齢不問」となったのです。

私のところに有料のキャリアカウンセリングをお申込み下さる方は、若い方だけでなく、40代50代の方が少なくないのですが、現実問題として、私のような40代の仕事探しは極めて深刻です。

法律で禁止とはなっていますが、やはり年齢制限は実在しているというのが事実だと考えます。むしろ法律によってその現実が隠されてしまったゆえに、返って無駄手間が増え、可能性が無いにも関わらず、応募にエネルギーを使うような事態が起こっているのではと思います。
男女制限も同じですね。

しかしこういった不整合は個人や1企業がいくら努力しても改善は出来ないでしょう。私はこれこそ政治の仕事だと思います。小泉改革で、日雇い派遣、製造業派遣は解禁となり、悲惨な労働環境が公認されました。元々規制緩和論者である私ですが、規制緩和は「投げっぱなし」ではありません。

違反を犯した企業には、二度と立ち上がれないほどのダメージを負わせて、コンプライアンスを徹底するような担保が必要だと思います。
「Cheat to Win(ズルして、いただき!)」が許されるのはラティーノ・ヒート、エディ・ゲレロだけ。天下の一部上場企業であり、御手洗経団連理事であられる折口会長のグッドウィルグループが、そんなデタラメをするなんて!(すいません、皮肉です。そんなこと、業界人ではとっくの昔から知れ渡ってました)
author:RMロンドンパートナーズ, category:転職テクニック, 11:33
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