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必殺仕分け人と必殺仕分けされ役人のコミュニケーション能力
セミナーの案内ばっかで増沢は生きてるのか?と安否確認いただきありがとうございます。
生きております。いや、どっこい生きてます。でも講演とセミナーが毎週あって、ノドがやばいです。ノドに利くと言う現金でのお見舞い、大歓迎です。

久々コラム書きました。
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民主党政権の浮揚に大いに貢献したとされる事業仕分け。蓮舫議員への反発や、ノーベル賞学者からの反発、一方で賛辞と入り混じった仕分け作業。コミュニケーションの観点で見てみましょう。

書くのもコッパずかしい「必殺仕分け人」というネーミングのとほほ感はともかく、この事業が民主党にとって少なくともプラスであったことは、世論の8割が支持しているということからも言えるでしょう。

一方、ワイドショー等で繰り返し流された蓮舫議員の高圧的な態度への批判は、例の女性教育会館・神田理事長とのやりとりの、ノーカット/無修正版の蓮舫(何か違うものを指してるような・・・)を見ると、ちょっとイメージ変わります。
神田理事長に高圧的な質問を浴びせ、それに反発を食らった蓮舫議員は「申し訳ない」と謝ります。そこに支援をしたのは枝野統括だったのでした。
しかもその後、蓮舫議員は仕分け作業を休んだり、けっこうダメージあったのでは?と想像させる点もあります。

私はスーパージョッキーで、それまでイマイチ売れないグラビアアイドルだったレンホーがたけしに突っ込まれ放題突っ込まれることで、一躍全国区になった過程を見てきました。元から生意気レンホーと呼ばれ、無礼な口を利くのがレンホーだったのです。
そのままでは単なる嫌われ者キャラだったのが、たけしという稀代の突っ込みマシーンと巡り会うことで、見事にその毒を消すことが出来たのです。
レンホー初登場の時のたけしの一言目は「ロン!」(麻雀の人和/レンホー)という、もはや人扱いしていないっぷりで、レンホーがいくら生意気を言ってもカラ回りという空間を作り出しました。

スーパージョッキーでのレンホーは、たけし(&たけし軍団)という庇護の下、生き生きと、毒舌・生意気の羽を伸ばし、なおかつ視聴者の支持を得ることが出来ました。

しかしたけしと離れてから、もうレンホーを庇う人はいません。単なる生意気なタレント、嫌われタレントという役回りになり、そこから脱却するにはキャスター等のシリアスに行くしか道はありませんでした。(本人は逆にシリアスに行きたいのでバラエティを出たのでしょうが)

今回の事業仕分けでレンホーが得たものは、「鋭い突っ込み」「威圧感」のイメージでしょう。代わりに失ったものは「人柄」「信頼」あと「知性」ではないでしょうか。
しかもスパコン開発を「世界1位でなくて2位じゃダメか?」と聞いて、ノーベル賞学者の先生方から「不見識」と怒られる始末。自衛隊とディズニーランドを比較する等、良く見ると「鋭くない」ツッコミが随所に見られました。

時間がないからたたみ掛け質問をする蓮舫議員は、決してコミュニケーション能力が高いとは言えません。コミュニケーションは「正か誤か」ではなく、「納得」を目指すものだからです。

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一方で「必殺仕分けされ人」である役人はいかがでしょう。
はっきり言って蓮舫議員以下のコミュニケーション能力であることが明らかになりました。しかしこれは公務員という、競争原理の働かない環境で出世してきたキャリア官僚の方にはやや酷な問題かも知れません。

ディベートはロジックの噛み合いがあって始めて先に進めることが出来ます。
「スプリング8開発が収支勘定に合わない」と指摘され、「収支なんて最初から目指せないし、そんなもの目指すなら教育開発は全部中止にしろということだ」となぜ指摘出来ないのでしょう。

技術開発はノーベル学者の先生方のおっしゃるように、採算など取れるものではないのです。取れるなら民間がとっくにやってます。その根本ロジックをいくら言葉をちりばめても防衛は出来ません。そんな初歩的な指摘しか出来ない仕分け人の言いなりになる「仕分けされ人」、やはりコミュニケーション能力はポストに一致していないことを露呈したと言えるのではないでしょうか。

交付金を小泉改革で減縮され続けている国立大学。私も国立大学教官ですので他人ごとじゃありません!
もっと効率化出来る、縮減余地がある、と一方的な指摘でなぜおめおめ帰ってくるのでしょう。「んだったら私立大学みたいに構内にホテル建てたり付属学校ガバガバ作ったり、金儲けガンガンやっていいんですよね!」と言って欲しかったですね。
(私の雇用をよろピク)

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事業予算には官僚の天下り等によって、人件費が膨らんでいます。削減しなければならないのはここです。
日本の防衛費が高いのは、その半分近くを占めるといわれる人件費が当然のごとく高いからです。装備調達費という純軍事の経費の倍以上だそうです。

スプリング8の可否やスパコン事業を否定する仕分け人は、そうではなく、その事業にどれだけ天下りが混ざってるか、その人たちの年収はどうか、そういった視点、指摘をして欲しかったなと思います。
そうすることで、もう一つの批判「基準があいまい」にも対抗出来ました。仕分け人の「感覚」で良い・悪いを判断する場では、そもそも無かったはず。天下り率とか、人件費の洗い出し(特に無用な幹部連中の分)をすればもっと拍手をされたと思います。

コミュニケーションのロジックが決して上手いとは言えない仕分け人。はっきり言って下手な仕分けされ人。課題はあります。
ん、でも私の仕事が無くなるのは困りますが、やっぱりやって良かったと思いますよ。自民党政権で全部フタで覆い隠されてるより。
ぜひ今後もこうした情報開示は続けていただきたいと思います。
author:増沢隆太, category:仕事術, 13:25
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