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「英語を勉強する」ために必要なモノ・・・・・戦略思考
「英語を勉強する」ために必要な勉強。それは・・戦略思考」

「英語が出来るようになるにはどうやったら良いですか?」と、これまで何千回も聞かれました。
当社には英語専門の先生がいるので、私は担当外ですが、いつも思うのは「『勉強するため』の勉強」が足りないのでは?という点です。

当社でエグゼクティブ向けイングリッシュコーチをしている先生が工業英検1級という試験に受かりました。文部科学省認定試験なのに30 年間で合格者が300 人ちょっとしかいないという、英語試験の最難関ともいえるもののようです。もっともテクニカルイングリッシュという、国連英検やらケンブリッジテストのカバー外の面もあるので、単に英語力があるだけで太刀打ちできるものでも無いようですが。

ビジネスパーソンの個人英語トレーニングに申し込む方は、だいたい何らかの目標を持って来られます。「社内試験、昇進試験でTOEIC750取りたい」等です。
一方、プライベートで会ったり、私がイギリスに留学してましたなんて話をするとよく言われるのが「どうやって英語を」質問です。
日本人で「英語が出来るようになりたい」と思わない人は稀でしょう。私も子供のころからそう思いました。もっとも10ん年前、イギリスの大学院を修了した直後に受験したTOEFL(当時は PBTのみ)で610というスコアが私の人生の最高域だと思われます。TOEICは受けたこと無いんでわかりませんが、換算表など見るとほぼ900程度ということでしょうか???

しかし「英語が出来る」とは何なんでしょう。先ほどの個人英語トレーニングを申し込んでくるビジネスパーソンの方はマネージャー候補とか中には社長さん等もおられます。こういった方々は「昇進試験」とか「海外出張でプレゼン」というように明確な目的を持っておられる方が多いようです。基本的にはその英語指導の先生が初回から対応されますが、中には個人トレーニングを受けるかどうか迷ってる、という方と私がお話しすることがあります。
このように迷われている方は、目標・目的が今ひとつわかりにくいことが多いように感じています。

私は目標や目的が明確でない方は、「『英語を勉強する』勉強」がまず必要なのでは、と思っています。つまり巨人の星のように闇雲にウサギ飛びや毎日何百球もの投げ込みを行っても、本当は意味が無く、それよりまず必要最小限の土台作りをしなければ、英語という高い山を征服することは難しいと思うのです。
さらに言えば、本当に高い山?とも思います。

「海外旅行で自分で買物出来るレベルになりたい」レベルなら、かなり限られたトレーニングで到達可能です。一方外国の大学正規課程に留学したい、英語で商談出来るようになりたい、等となれば、当然極めて高い山になるでしょう。

このように目標設定は、すべての努力のスタートです。その目標に向けて進むための方策、ルートをしっかり検証することは、実は英語の勉強の前にきわめて重要になるものなのです。あるベンチャー企業のCEOの方が個人トレーニングにお申し込みいただいた時、私は英語の先生とともにその会社でCEOとお話ししました。「英語が出来るようになりたいんで」と説明されるCEOに、私は「英語が出来てどうされようとしているのですか」と尋ねました。最初不本意そうにされていたその方ですが、私が目的によってルートが異なる、と説明したことを瞬時に理解してくれ、要は「海外でプレゼンをするのだが、その際に作った原稿を読む程度は今でも出来る(一流大学卒の方ですし)、しかし質疑応答を通訳を介さないで行いたい、そしてそれをカッコ良くやりたい」という本音まで話してくれました。

ここまで開示していただければこちらは明確なルート提示が出来ます。英語力を漫然と上げる、なんて3年も5年もかけたって達成できない無理な目標でなく、3ヵ月後の出張でプレゼンをカッコ良く出来るようにという明確なゴールを設定し、トレーニングが出来ました。

結果ですか?その方はプレゼン当日、英語でスクリプトを読みつつ、日本語交えて質疑応答に対応されました。しかも通訳付きで。
え?じゃあダメじゃん、金返せ、って言われたかですって?
とっても感謝していただけました。

言ったじゃないですか。その方は「カッコ良くやりた」かったんです。出来もしない英語でオロオロしながら、目が泳ぎながらやるQAセッションのどこがカッコ良いですか?
スクリプト読みは元々出来るから当然として、全くのフリーQAでも、日本語で対応する時同様、「出来ること」「出来ないこと」を明確に区別できるようになったのです。

英語で言われるとなんとなくたいしたこと無い内容でも立派に聞こえたりすることあります。しかし本筋と関係ないこと、聞かれたって答えようのないこと、それらを区別できると、堂々と答えられるのです。
その区分けを徹底的に行った結果、その場で受けたほとんどの質疑に堂々と答え、テクニカルで説明が難しいことのみ、「私の英語では説明できるほど当社の技術はシンプルではないので」と笑みを浮かべながら通訳さんを通してキッチリ説明できたということでした。
この堂々ぶり。十分「カッコ良い」プレゼンだったと社員の方からもうかがいました。

「戦略的目的」設定が出来れば、3ヶ月でも大いなる進歩を遂げることが出来る。私は信じています。
author:RMロンドンパートナーズ, category:仕事術, 13:53
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