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グルーポンやツイッターを使う資格
 自由を追求する、より良いサービスを追求するには、それにともなって義務があります。「安くて良い」は理論上あり得ず、「訳あって安くしている」のが普通です。これは単なる消費活動だけでなく、情報の取得においても共通します。

ライブドアニュースに掲載され、ぐんぐんビューが急増してますが、このタイトルはまずいだろう。
定価がインチキくさいグルーポン
http://news.livedoor.com/article/detail/5247187/

この年末年始、グルーポンででたらめなおせちを高額で売りつけた事件は大騒ぎとなりました。
「ネット販売」と呼ばれるようになっても、通信販売という昔ながらのビジネスである実態は変わりません。この特徴は「見なきゃ(触らなきゃ)わからない」 点です。通信販売で買った怪しげな商品にだまされた、というのは昭和の経験者であれば誰もが味わうもの。しかし一方で「でも通販だし」というあきらめも同 時に学んでいた時代です。

この昭和の感覚である「あきらめ」こそ、実はネット社会で、ますますその重要性を増す「リテラシー」なのです。この値段でこれはおかしい、安すぎる、何か 売ってる人・作ってる人・薦めてる人が怪しい・・・こんなところにその匂いを嗅ぎつけ、その上で自己責任で判断する能力、これこそグルーポン事件のような 被害に合わないための重要な能力だと言えるでしょう。

グルーポンのメール登録はとっくにしてましたが、一度も買ったことはありませんでした。それは「怪しい」と思ったからです。グルーポンにはCMに出てくる 「97%OFF!」をはじめ、ほとんどのクーポンが50%、つまり半額程度で提供とうたわれています。しかしよくよく読んでみると、インチキおせちの元値 (定価)が2万円だったように、そもそも定価がインチキくさいのでした。

またまたリテラシーです。
主婦ならスーパーで「牛肉全品5割引セール」に行ったことがあるでしょう。私は特売大好きなので、しょっちゅう行きます。しかしこの「全品5割引セール」にはほとんど興味ありません。なぜならいんちき臭いからです。
5割引セール売場に並んだパック詰の牛肉は確かに半額です。しかしその元値を見てみると、100g398円とか、ん?普段100g298円程度のものが急に値上がりしてないか?と思う商品が多いのです。とゆーか、ほとんどの半額品の元値が高いのです。

私は宝くじは買いませんが、スーパーを常時監視しているので、通常特売で定価の200円引きとか、特売の中でもさらに安い商品等を見つけると、宝くじに当たったような満足感を感じます。
探し回るコストですか?
趣味なんですから。趣味をコスト試算する人いますか?楽しいから小学生の頃からやってます。
さらに元々スーパー業界出身の私は、スーパーが自ら身を削って安売りしている訳ではなく、メーカー・仕入先に「特別条件」を交渉して値引きしているのも知っています。堂々と特売品だけ買って帰るのもしょっちゅうです。

グルーポンに戻ります。私の家の近所の店がグルーポンに出ていました。やはり定価の半額で4980円でコースが食べられるそうでした。しかし私は、え?!あの店のコースって1万円もするの!!!という事の方が驚きでした。
交通の便も悪く、目立たない場所にある居酒屋さんで、まあ店構えは本当にごく普通です。店内も普通。この店で1万円のコースを頼むなら、私は他の店に行きます。
別にこの店が悪いという意味ではなく、今時1万円あればそこそこ有名店でもコースくらい食べられるのを知っているからです。私はこの「グルーポン半額」はウソかどうかは知りませんが、元値が高すぎるという判断で、非常にそのクオリティに疑問を持ちました。

このように情報の受け手が、元値を判断する能力があればおせちも、居酒屋コース料理も、恐らく「騙された」感じを持たずに済むのではないでしょうか。もち ろんおせちにも居酒屋コースにも満足する方もいるでしょうから、個人の感覚、感性というあやふやな判断に過ぎないものではあります。
いずれにしても情報の受け手がその責任を負う、という原則は絶対に揺るぎません。その自己責任を理解した者しかこうしたソーシャルメディアは使えないと感じるべきではないでしょうか。

同じことがツイッターにも言えます。マスコミが信用できないことは、最近の政治報道のあまりのわい曲ぶり、一方の勢力に有利な恣意的報道の多さから完全同 意です。それでも「私は見た」とか「事情通から聞いた」というこぼれ話が独り歩きするのは、非常に危険な情報のたれ流しの可能性は高いと思うのです。
やはり政治の世界へのリテラシー発揮においては、スーパーの牛肉特売と違って、その真実を読み解くのは容易ではありません。そこに本来はマスコミのプロ フェッショナリズムがあるはずでした。しかし現実には一見公平を装いながら、実は常に特定の政治家を叩くことで仕事を得ている一部のジャーナリストと称す る業界の大物などが跋扈する、とっくにプロフェッショナリズムが衰退した業界になっていると感じています。

やはり難しくとも、自分の眼を養うしかありません。スーパーの特売も30年以上見ていると、そこに真実が見えてきます。結論はスーパーの特売に行こう!です。
author:RMロンドンパートナーズ, category:記事, 19:13
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